タイトル「2016年度危機管理学部」、フォルダ「2016年度危機管理学部 - (共通)
シラバスの詳細は以下となります。
科目ナンバー   RMGT/SSCS1139 
科目名   政治学1  
担当教員   日吉 秀松  
対象学年   1年   開講学期   前期  
曜日・時限   金2  
講義室   1307   単位区分   選  
授業形態   講義   単位数  
授業概要・キーワード   政治とは利害調整のしくみであるため、国家にせよ集団にせよ、人が集まるところに政治は生じる。そうであるにもかかわらず、政治に無関心な人が増え、民主主義の根幹を揺るがす事態に陥っている。本講義では、政治学の基礎を学び、各自が自分と政治との関係を見直し、政治にかかわる諸問題を積極的かつ主体的に考察・分析し、民主主義の危機と対峙する力を涵養する。
 
授業の目的   政治への関心を高めるには、人間と政治の関係を見直したうえで、よりよい政治を実現する必要がある。そのため、政治を研究対象にする学問である政治学に求める。本講座では、政治学に関する基本的な概念、理論などを学び、実際の政治的な動向を観察し、分析するう力を身に付け、よりいっそう政治に興味と関心をもたせることである。具体的には、近代社会の特徴、近代の主たる政治思想の歴史、それから、立憲主義、自由主義や民主主義の思想などについて基本的な知識を習得することをめざす。    
到達目標 政治学の理論と基本的概念を理解するとともに、政治システムの仕組み、機能、あり方に関する知識を身に付ける。  
履修条件 特になし  
成績評価の方法 以下の諸項目で総合的に評価する。授業参加度:20%、小テスト:小テスト30%、期末試験:50%  
授業区分
内容
1(概要)ガイダンス
(内容)授業のテーマや内容、スケジュール、成績評価の方法について説明を行う。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:なし                                 復習:授業を振り返り、授業の目的と到達目標を確認する。                                                                     
2(概要)政治と政治学
(内容)政治学の対象である政治とはいかなるものであろうか。その政治の基本的性質について説明する。また、現代政治学の系譜について修得するとともに政治学への理解を深めることを目的とする。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:事前に配布したプリントなどを読んでおく。             復習:授業を振り返り、講義ノートを整理しておく。
3(概要)社会契約説
(内容)理論面において、近代国家形成に大きく寄与したのがホッブズ、ロック、ルソーの社会契約説の内容およびそれぞれの歴史的背景について説明することで、社会契約説などの概念を理解することを目的とする。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:市民革命について調べておく。             復習:授業を振り返り、講義ノートを整理しておく。
4(概要)政治イデオロギー(1)
(内容)イデオロギーの概念についての説明、とりわけマンハイムの思想を紹介したうえで、イデオロギーの政治的機能やイデオロギーの形成、変化、崩壊といったプロセスについて理解を深めることを目的とする。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:事前に配布したプリントなどを読んでおく。             復習:授業を振り返り、講義ノートを整理しておく。
5(概要)政治イデオロギー(2)
(内容)政治イデオロギーとして自由主義、保守主義、社会主義、ファシズム、民主主義を説明し、それらの概念について理解を深めることを目的とする。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:J・S・ミル『自由論』(ページ指定)を読んでおく。             復習:授業を振り返り、講義ノートを整理しておく。
6(概要)民主主義論
(内容)民主主義の歴史を概観し、古代ギリシャの直接民主主義と近代の民主主義、さらに現代の民主主義の性格における比較を行い、その違いを理解することを目的とする。
(運営方法)講義
(予・復習)古代ギリシャの民主主義について調べておく。           復習:授業を振り返り、講義ノートを整理しておく。   
7(概要)政治権力
(内容)権力を力として捉え、その力を実体的なものとして見る見方と人間間の関係として見る見方がある。それについて、実体概念と関係概念、さらに政治権力の資源や権力とパーソナリティ、少数支配の原理などを理解することを目的とする。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:権力の基底価値についてしらべておく。          復習:授業を振り返り、講義ノートを整理しておく。
8(概要)権力の正当性
(内容)権力を維持し、安定するためには、自発的に権力に服従するような権力の正当性の信念を服従者に植え付けることが必要である。そこに、さらにウェーバーが示してくれた支配の三類型、メリアムが提示したミランダとクレデンダの概念を通じて、権力と権威の関係について理解を深めることを目的とする。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:マックス・ウェーバー『権力と支配』(ページ指定)を読んでおく。                                           復習:授業を振り返り、講義ノートを整理しておく。 
9(概要)権力の構造
(内容)1950年代のアメリカ社会を歴史的に分析したC・W・ミルズの「パワー・エリート」論や権力構造の多元性を唱えるダールの「ポリアーキー」理論などを通じて権力の構造に関する理解することを目標とする。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:『パワー・エリート』(ページ指定)や『ポリアーキー』(ページ指定)を読んでおく。                               復習:授業を振り返り、講義ノートを整理しておく。 
10(概要)リーダーシップ論
(内容)今日の社会において、組織なしに個人が社会的な影響力をもつ活動を展開することは殆どありえない。その故に、さまざまな組織が登場したが、組織の維持と運営の能率化を図るために適切なリーダーが必要とする。ここでは、権力とリーダーシップの関係、概念としての区別などを理解することを目的とする。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:事前に配布した資料を読んでおく。             復習:授業を振り返り、講義ノートを整理しておく。 
11(概要)近代国家の制度的特徴
(内容)市民革命の後に、成立された近代国家の政治機構を支える基本的な政治原理である立憲制と権力分立制および代表制について理解を深めることを目的とする。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:事前に配布した資料を読んでおく。              復習:授業を振り返り、講義ノートを整理しておく。 
12(概要)権力分立と腐敗防止
(内容)「権力は腐敗する、絶対的権力は絶対に腐敗する」というアクトンの言葉は有名である。その腐敗しやすい権力を分立させることを考え出したのが、ロック、モンテスキューなどであった。ここでは、ロックやモンテスキューの権力分立論について理解を深めることを目的とする。                                       (運営方法)講義
(予・復習)予習:事前に配布した資料を読んでおく。             復習:授業を振り返り、講義ノートを整理しておく。 
13(概要)政治制度
(内容)世界の主要な国々にみられる政治機構の枠組みを学び、大統領制や議院内閣制、民主集中制などについて理解を深めることを目的とする。                                          (運営方法)講義
(予・復習)予習:事前に配布したプリントを読んでおく。            復習:授業を振り返り、講義ノートを整理しておく。
14(概要)現代デモクラシーと政党
(内容)政党が発生当初は、ほとんど評価されず、「徒党」と批判されたが、「今日では、デモクラシーについて語ることは、競合的な政党システムについて語ることである」ため、政党の機能と行動、政党の類型および政党システムについて理解を深めることを目的とする。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:事前に配布した資料を読んでおく。              復習:授業を振り返り、講義ノートを整理し、確認しておく。 
15(概要)総括
(内容)14回の授業の学びを総括する。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:講義ノートを整理し、確認しておく。             復習:講義ノートの全体を読み直し、期末試験に臨む。 
関連科目 政治学2  
教科書 特になし、原則として毎回、適宜に資料を配布する。  
参考書 佐々木  毅『政治学講義』(東京大学出版会)、川出良枝ほか『政治学』(東京大学出版会)  
オフィスアワー  
領域比率:災害マネジメント  
領域比率:パブリックセキュリティ  
領域比率:グローバルセキュリティ  
領域比率:情報セキュリティ  
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