タイトル「2016年度危機管理学部」、フォルダ「2016年度危機管理学部 - (共通)
シラバスの詳細は以下となります。
科目ナンバー   RMGT/SSCS1162 
科目名   教養特殊講義2  
担当教員   露木 順一  
対象学年   1年   開講学期   後期  
曜日・時限   木2  
講義室   1307   単位区分   選  
授業形態   講義   単位数  
授業概要・キーワード 前期教養特殊講義1において講義した町づくりにおける首長と議会、住民
それぞれの役割を踏まえたうえでの実際の町づくりを語る。最も重要な
町づくりのテーマの一つである地域防災に重点を絞り講義する。
学生一人一人が具体のイメージが湧くよう首長経験のある講師の実体験に徹底してこだわわった講義とし学生が地域防災を中心とする町づくりに参画する意識を高める。授業形態は講義により行う。  
キーワード  向こう三軒両隣  減災  流域思想  かすみ堤  最先端測量          
授業の目的 首長経験のある講師が、町づくりの実体験に基づいて現代の地域防災と
町づくりに不可欠な視点を解りやすく解説し危機管理学部に学ぶ
学生全員が身に着けておくべき地域防災と町づくりに関する最も基礎的な教養を提供する。
 
到達目標 ①災害史の重要性を理解する。
②国、県、市町村それぞれの役割の基本と
  地域に根差した防災の重要性を理解する。
②治水に関して現代社会が抱えている問題点を把握する。
③富士山噴火と防災という現代の危機にどう立ち向かうかを知る。  
履修条件 教養特殊講義1を履修することが望ましい。(必須ウ条件ではない。)  
成績評価の方法 以下の方法で総合的に評価する。
①授業内のリポート(2回):40%
②授業参加度:20%
③期末試験:40%  
授業区分
内容
1(概要)講師自己紹介 講義ガイダンス
(内容)神奈川県開成町長13年の実体験の紹介
     15回の講義の進め方の説明
     教科書、参考書の説明
(予・復習)予習:なし
       復習:受講ノートの確認



2(概要)神奈川県開成町の地域防災1
(内容)講師の町長としての実体験に基づいて開成町における町づくりと
     地域防災についてその特色を語る。
     首長、議会、住民それぞれの役割分担を実体験に基づいて
     解りやすく解説する。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:なし
       復習:受講ノートの確認
3(概要)神奈川県開成町の地域防災2
(内容)講師が実際に遭遇した水害について映像を活用しながら
    解説する。その際に、首長、議会、住民がどのような行動したか、
    国、県、町の役割は何かを実体験に即して語る。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:なし
復習:受講ノートの確認
4(概要)神奈川県開成町の地域防災3
(内容)住民の災害史を学ぶ活動から小学生向けの副読本
     『富士山と酒匂川』が誕生した経緯を詳述する。
     副読本の刊行とともに地域においてどのような活動が
     始まったかを解説する。
ここまでの講義についてレポートを課す(1)
(運営方法)講義
(予・復習)予習:教科書『富士山と酒匂川』の閲覧
       復習:受講ノートの確認
5(概要)『富士山と酒匂川』精読1
(内容)『富士山と酒匂川』に記述されている全体の内容を概説する。
     富士山の宝永噴火と困難克服の歴史の概要を理解する。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:『富士山と酒匂川』目次の閲覧
       復習:受講ノートの確認
6(概要)『富士山と酒匂川』精読2
(内容)『富士山と酒匂川』8頁から31頁までの解説
     富士山宝永噴火の概要特に降砂の被害を知る。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:『富士山と酒匂川』8頁から31頁まで閲覧
       復習:受講ノートの確認
7(概要)『富士山と酒匂川』精読3
(内容)『富士山と酒匂川』32頁から45頁までの解説
     降砂による洪水の惨状を理解する。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:『富士山と酒匂川』32頁から45頁まで閲覧
       復習:受講ノートの確認
8(概要)『富士山と酒匂川』精読4
(内容)『富士山と酒匂川』46頁から73頁までの解説
     江戸時代徳川吉宗の時代の才が対応を説明する。
     「かすみ堤」という江戸時代の治水方法を理解する。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:『富士山と酒匂川』46頁から73頁までの閲覧
       復習:受講ノートの確認
9(概要)『富士山と酒匂川』精読5
(内容)『富士山と酒匂川』74頁から99頁までの解説
     二宮金次郎伝説と治水、明治時代以降の酒匂川の治水について
     理解する。
    レポートを課す。(2)詳細は講義の中で説明する。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:『富士山と酒匂川』74頁から99頁までの閲覧
       復習:受講ノートの確認
10(概要)『富士山と酒匂川』が語る教訓1
(内容)『富士山と酒匂川』100頁から101頁に記述されている
     内容を熟読し理解する。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:『富士山と酒匂川』100頁から101頁の閲覧
     
       復習:受講ノートの確認
11(概要)『富士山と酒匂川』が語る教訓2
(内容)『富士山と酒匂川』102頁から103頁に記述されている
     内容を熟読し理解する。
     富士山噴火と酒匂川の治水の歴史から何を学ぶか考える。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:『富士山と酒匂川』102頁から103頁の閲覧
       復習:受講ノートの確認
12(概要)『富士山と酒匂川』が語る教訓3
(内容)『富士山と酒匂川』が語りかけている内容が現代の水害、特に
     記録的な集中豪雨に対してどのような有効性を持つかを
     2015年9月の鬼怒川堤防決壊を題材に考察する。
     首長、議会、住民、国、県、市町村それぞれの役割を考える。
  
(運営方法)講義
(予・復習)予習:鬼怒川堤防決壊に関する記事を検索し概要を把握する。
       復習:受講ノートの確認
13(概要)富士山噴火にどう立ち向かうべきか1
(内容)富士山の噴火が発生することを想定し事前にどのような対応を
     とるべきかを皆で考える。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:内閣府ホームページで富士山噴火ハザードマップを
           閲覧する。
       復習:受講ノートの確認
14(概要)富士山噴火にどう立ち向かうべきか2
(内容)富士山噴火による大量の降砂への対処をテーマにして対応策を
     考察する。民間企業と比較して対応策が遅れている原因を探る。
     首長、議会、住民、国、県、市町村それぞれの果たすべき課題を
     考える。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:内閣府ホームページで富士山火山防災協議会を検索し
           ハザードマップを閲覧する。
           http://www.bousai.go.jp/kazan/fujisan-kyougikai/
       復習:受講ノートの確認
15(概要)講義のまとめと試験のガイダンス
(内容)これまでの講義の内容を整理しポイントを再確認する。
    特に10回目以降の講義内容を再度伝え
    期末試験における論述に備えさせる。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:受講ノートのチェック
       復習:受講ノートの確認
関連科目  
教科書 足柄の歴史再発見クラブ編『富士山と酒匂川』文化堂印刷2007年
神奈川県開成町役場自治活動応援課が販売窓口
(注)受講生の人数が確定後、講師が開成町役場に発注し用意する。
価格1000円  
参考書 北原糸子編  『日本災害史』吉川弘文館2006年
養老孟司  岸由二『環境を知るとはどういうことか  流域思考のすすめ』
PHPサイエンス・ワールド新書2009年
高橋裕『川と国土の危機』岩波新書2012年
 
オフィスアワー  
領域比率:災害マネジメント  
領域比率:パブリックセキュリティ  
領域比率:グローバルセキュリティ  
領域比率:情報セキュリティ  
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