タイトル「2016年度危機管理学部」、フォルダ「2016年度危機管理学部 - (共通)
シラバスの詳細は以下となります。
科目ナンバー   RMGT/SSCS1131 
科目名   心理学1  
担当教員   木村 敦  
対象学年   1年   開講学期   前期  
曜日・時限   金2  
講義室   1309   単位区分   選  
授業形態   講義   単位数  
授業概要・キーワード 心理学は外部から直接観察できない「心」を客観的な手法で研究し、人間行動の理解や問題解決への応用に役立てる学問領域である。学習、感覚・知覚、記憶、言語・思考・知能、感情・情動、パーソナリティといった心理学の主要分野の基本的知識およびその研究法・研究史を概観し、人間の心のはたらきについて科学的に考える力を身につける。
キーワード: 認知心理学、学習心理学、人格心理学  
授業の目的 心理学の基礎的な知識および方法論について学習する。感覚・知覚や記憶、言語・思考といった人間の基礎的な認知機能について習得する中で、人間の心の仕組みを理解し、心理学的な視点から人間行動を説明できるようになることを目的とする。  
到達目標 1) 科目内で扱う心理学の基礎的な知識と研究法を理解し、他者に説明することができる。 [知識・理解、思考・判断・表現、資料活用]
2) 日常生活や自身の専門領域の中で、心理学の視座をもって人間行動を分析的に記述することができる。[関心・意欲・態度、思考・判断・表現]
3) 学修内容を整理した上で、自身の専門領域における問題解決に心理学がどのように寄与するか、根拠を示しながら論理的に説明することができる。[思考・判断・表現、資料活用]  
履修条件 当シラバスおよび備考欄の科目サイトにある受講ポリシーを精読の上、「(a)初講に出席する」、あるいは「(b) 初講欠席者でも初講日中(当日24:00まで)に履修(あるいは履修する可能性がある旨)の意思を講師にメールで連絡する」こと。初講出席者の情報をもとに第二週以降の授業計画の詳細や成績評価法について調整するため、上記(a)か(b)の条件を満たさない者は原則履修を許可しない。  
成績評価の方法 以下の項目について総合的に評価する。
1)学力考査(2回): 60% [知識・理解]
2)小テスト:  10% [知識・理解、関心・意欲・態度、資料活用]
3)小レポート: 20% [思考・判断・表現]
4)リアクションペーパー・調査等参加: 10% [関心・意欲・態度、思考・判断・表現、資料活用]
なお、上記の他に復習ノート活用など主体的な学修の取組みについても加算的に評価査定に取り入れる予定である。これらは初講にて受講者の人数や学部比率を確認した上で調整する。
遅刻欠席は回数に応じて成績から減点する。ただし、やむを得ない事情による欠席については、代替課題の提出等により減点を免除する場合がある。詳細はガイダンスや受講ポリシー内で説明する。
【評価基準】
  S  到達目標を十分に達成し、極めて優秀な成果を修めている。
  A  到達目標を十分に達成している。
  B  到達目標を達成している。
  C  到達目標を最低限達成している。  
授業区分
内容
1(概要) ガイダンス
(内容)目的、概要、到達目標、評価基準、受講ポリシー、学習方法などについて説明する。危機管理学部またはスポーツ科学部において身に付けるべき教養について心理学1を例にして説明する。
(運営方法)講義
(予・復習) [予習] 科目サイト(シラバス備考欄参照)にある「科目概要」と「受講ポリシー」を精読する。 [復習] 授業中に指示された履修意思確認アンケートに回答する。
2(概要) 心理学のイメージと実際
(内容) 「しろうと」からみた心理学のイメージと、実際の社会科学としての心理学の差異について説明するとともに、本科目で扱う教養科目としての心理学のすがたについて論じる。
(運営方法)講義
(予・復習)[予習] 配布資料を読んでくる。[復習] 教科書、配布資料、授業内容をベースに学習内容を整理し直し、ノートを作成する。ノートをもとに、授業内容について自分の言葉で他者に説明できるようになる。
3(概要) 心理学の研究法
(内容) 複雑で曖昧さのある人間心理・行動を客観的に分析・考察するアプローチや手法について説明する。
(運営方法)講義
(予・復習)[予習] 教科書1章を読んでくる。[復習] 教科書、配布資料、授業内容をベースに学習内容を整理し直し、ノートを作成する。ノートをもとに、授業内容について自分の言葉で他者に説明できるようになる。
4(概要) 感覚・知覚(1) 視覚を例とした知覚のメカニズム
(内容) 視覚を例として、感覚入力から見えに至るまでの基礎的な知覚情報処理について説明する。
(運営方法)講義
(予・復習)[予習] 教科書4章を読んでくる。[復習] 教科書、配布資料、授業内容をベースに学習内容を整理し直し、ノートを作成する。ノートをもとに、授業内容について自分の言葉で他者に説明できるようになる。
5(概要) 感覚・知覚(2) 感覚間相互作用
(内容) 視覚と他の諸感覚の相互作用、および高次認知が知覚に及ぼす影響について説明し、人間の認知情報処理の特性について論じる。
(運営方法)講義
(予・復習)[予習] 教科書4章を読んでくる。[復習] 教科書、配布資料、授業内容をベースに学習内容を整理し直し、ノートを作成する。ノートをもとに、授業内容について自分の言葉で他者に説明できるようになる。
6(概要) 記憶
(内容) 記憶の分類や変容といった基礎的な知見、および目撃証言などの関連研究分野について紹介する。
(運営方法)講義
(予・復習)[予習] 教科書5章を読んでくる。[復習] 教科書、配布資料、授業内容をベースに学習内容を整理し直し、ノートを作成する。ノートをもとに、授業内容について自分の言葉で他者に説明できるようになる。
7(概要) 中間期学力考査
(内容) 講義02-06回までの内容について学力考査を行う。
(運営方法)講義(テスト)
(予・復習) [予習] 講義02-06までの内容を復習してくる。 [復習] 授業中に指示された中間期履修者アンケートに回答し、学修意欲や到達度、科目後半に向けての学習方法について自己評価を行う。
8(概要) 心理データの解析法
(内容) 中間学力考査の解説を行うとともに、この得点分布を例として代表値や分散、検定など心理学で用いられる基礎的なデータ解析の用語や手法を学習する。
(運営方法)講義 (一部演習を含む)
(予・復習)[予習] 配布資料を読んでくるとともに、授業中に指示したWEBアンケートに回答する。 [復習] 配布資料に記載されている発展課題に取り組む。
9(概要)言語・思考・知能
(内容)とくに「遺伝か環境か」という議論に焦点を当て、言語・思考・知能のトピックスについて概説する。
(運営方法)講義
(予・復習)[予習] 教科書6章を読んでくる。[復習] 教科書、配布資料、授業内容をベースに学習内容を整理し直し、ノートを作成する。ノートをもとに、授業内容について自分の言葉で他者に説明できるようになる。
10(概要) 危機管理とスポーツ科学に関わる心理学
(内容) 受講生の専門の中で心理学の教養をどのように活用できるかについて、研究紹介および各専門の受講者の見解から多面的に議論する。
(運営方法)講義・ディスカッション
(予・復習)[予習] 配布資料を読み、自身の意見を他者に説明できるようにしてくる。[復習] 授業内容、授業での議論内容、およびそれらに対する自身の意見を整理して他者に説明できるようになる。
11(概要) 学習
(内容) 条件付けや強化など学習心理学の基礎的な知見を説明するとともに、行動療法など応用例も紹介する。
(運営方法)講義
(予・復習)[予習] 教科書3章を読んでくる。[復習] 教科書、配布資料、授業内容をベースに学習内容を整理し直し、ノートを作成する。ノートをもとに、授業内容について自分の言葉で他者に説明できるようになる。
12(概要)感情・情動
(内容)感情・情動の基礎的なモデルや、情動のコントロールに関する知見について説明する。
(運営方法)講義
(予・復習)[予習] 教科書7章を読んでくる。[復習] 教科書、配布資料、授業内容をベースに学習内容を整理し直し、ノートを作成する。ノートをもとに、授業内容について自分の言葉で他者に説明できるようになる。
13(概要)パーソナリティ
(内容)性格(パーソナリティ)に関する基礎的な知見やモデルを説明するとともに、血液型性格判断の是非や性格と寿命との関連などの議論について紹介する。
(運営方法)講義
(予・復習)[予習] 教科書8章を読んでくる。[復習] 教科書、配布資料、授業内容をベースに学習内容を整理し直し、ノートを作成する。ノートをもとに、授業内容について自分の言葉で他者に説明できるようになる。
14(概要) 期末学力考査
(内容) 講義02-13回までの内容について学力考査を行う。
(運営方法)講義(テスト)
(予・復習) [予習] 講義02-13までの内容を復習してくる。 [復習] 授業中に指示された期末履修者アンケートに回答し、学修意欲や到達度、修得内容について自己評価を行う。
15(概要) 総括: 心理学1を学ぶことで何ができるようになったか
(内容) 期末学力考査の解説を行うとともに, 授業内容を総括する。さらに、当科目を学習したことが自分の専門や教養にどう活かせるかを自分の言葉で説明する。
(運営方法)講義 (一部演習を含む)
(予・復習)[予習] これまでの学習内容について再度復習する。[復習] 全履修者分の上記課題内容を読んだ上で自身の考えを再考して、まとめ直す。
関連科目 心理学2  
教科書 厳島行雄・横田正夫編 (2014). 心理学概説: 心理学のエッセンスを学ぶ  啓明出版  
参考書 中西大輔・今田純雄 (2015). あなたの知らない心理学: 大学で学ぶ心理学入門  ナカニシヤ出版
その他、授業内で適宜指示する  
オフィスアワー 水曜2限予定 (409研究室). 変更の場合は授業内で指示する。オフィスアワー以外の時間もできるだけ対応するが、事前にメールでアポイントメントを取ること。なお、授業中に感じた疑問等はできるだけその場で質問したり、リアクションペーパーに記載することでクラスで共有することが望ましい。  
領域比率:災害マネジメント  
領域比率:パブリックセキュリティ  
領域比率:グローバルセキュリティ  
領域比率:情報セキュリティ  
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