タイトル「2016年度危機管理学部」、フォルダ「2016年度危機管理学部 - (共通)
シラバスの詳細は以下となります。
科目ナンバー   RMGT/SSCS1127 
科目名   地理学1  
担当教員   山添 謙  
対象学年   1年   開講学期   前期  
曜日・時限   火3  
講義室   1206   単位区分   選  
授業形態   講義   単位数  
授業概要・キーワード   今日顕在化している様々な環境問題は,主体である人間と環境要素である自然との相互作用の中で考えることが重要である。地理学は,グローバルからローカルまでの空間スケールの中で,これらの関係を追及し,人間と環境との関係を横糸に,異なる空間スケールの現象の結びつきを縦糸にして,現代社会の諸問題を考えてきた。地理学1では,環境との相互作用や空間スケールの相違に注目した地理的な見方・考え方について,人間と大気環境との関係をベースにして考える。キーワード:人間-環境系・大気環境・空間スケール・相互作用  
授業の目的 21世紀の人類社会が抱える環境問題について基本的視座を涵養するとともに,世界の生活・文化にさまざまな特徴があることを理解し,地域の多様性を前提にした現代社会のとらえ方を身に付けることを目的とする。  
到達目標 人間にとっての環境要素の特徴と,人間と環境との相互作用について理解する(知識・理解)。地図等を活用し地理情報を収集・理解する(資料活用の技能)。自然環境や生活・文化の地域的多様性をグローバルな視点から考察するし,それぞれの価値を多様な観点で判断する(思考・判断・表現)。現代社会が抱える諸課題について地理的な見方・考え方をもって追究する(関心・意欲・態度)。  
履修条件 なし。  
成績評価の方法 以下の項目により総合的に評価する。地図を活用した作業:10%「地理学について」「環境について」の小レポート:20%日射量分布の特徴に関する作業とレポート:20%学期末試験:50%(ただし,出席回数が10回に満たない場合は採点しない)  【評価基準】  S  到達目標を十分に達成し,極めて優秀な成果を修めている。  A  到達目標を十分に達成している。  B  到達目標を達成している。C  到達目標を最低限達成している。  
授業区分
内容
1(概要) ガイダンス
(内容)  授業の概要,目的,到達目標および授業の方法について説明を行う。評価規準について説明する。危機管理学部またはスポーツ科学部において身に付けるべき教養について地理学1を例にして指導する。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:なし
     復習:時間と空間の中に自分を位置づけ,相対化を試みる。
2概要) 地理と地理学
(内容) 地理と地理学の意味の違いを理解し,人間社会の変化の中で,地理学がどのように発展してきたかを考察する。さらに,環境問題や国際理解などの諸課題に地理学的なアプローチがどのような役割を果たすかについて考察する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:「地理」と「地理学」の意味を辞書等によって調べ,その相違について考察する。
       復習:地理的な見方・考え方の重要性について考察し,地理学の応用事例について調べる。
3(概要) 環境とは何か
(内容) 環境を意味するいくつかの外国語を手引きにして,環境の概念について理解する。光合成や食物連鎖について理解し,生態系における生物同士の関係から環境について考察する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:環境の語について,英語,独語,仏語などの表現と語源等を調べる。
       復習:人間を地球生態系に位置づけ,人間社会と他の生物との関係を考察する。
4(概要) 人間にとっての環境要素
(内容) 主体を人間とした場合の環境要素について理解する。人間と環境との相互作用について理解し,人間による環境形成作用について考察する。公害問題と環境問題の相違,地球環境問題の特徴について考える。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:公害問題と環境問題について調べる。
復習:代表的な地球環境問題についてまとめる。
5(概要) 地理の基礎的事項
(内容) 地理的位置の座標としての緯度・経度,地図とその表現,さまざまな境界,時差,空間スケールとしてのミクロ・マクロまたはローカル・グローバルなどのトピックスについて理解する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:大学入試センター試験の地理A「地理の基礎的事項」の設問を解く。
       復習:自宅周辺のWeb地図をいくつかの縮尺で表現させ,そこに示される地理情報の相違について考察する。
6(概要) 日射量分布と大気大循環
(内容) 日射量とその季節変化について作業を通して理解する。緯度・太陽高度・日射量・気温の関係について考察する。大気大循環の発生メカニズムについて理解する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:NHKの10minボックスのWeb教材を視聴し,太陽の日周運動と年周運動について理解する。
       復習:世界各地の降水の年変化と大気大循環との関係について考察する。
7(概要) 緯度帯と気候帯
(内容) 気温と降水量の分布の特徴を知り,気候帯が緯度的成帯性を確立させていることを理解し植生帯や土壌帯と関係が深いことを考察する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:世界の気候帯分布の特徴を調べる。
       復習:雨緑林と夏緑林について考察する。
8(概要) 熱帯の人々の暮らし
(内容) 熱帯気候地域の自然環境の特徴について理解する。熱帯気候地域特有の産業及び人々の暮らしについて理解する。熱帯林破壊やサンゴの衰退などの環境問題について考察をする。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:赤道直下の都市の日長季節変化について調べる。
       復習:熱帯気候地域の国と日本との貿易について調べる。
9(概要) 乾燥帯の人々の暮らし
(内容) 乾燥気候地域の自然環境の特徴について理解する。乾燥気候地域特有の産業及び人々の暮らしについて理解する。砂漠化や水不足などの環境問題について考察をする。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:乾燥限界の考え方について調べる。
       復習:『森林の思考・砂漠の思考』について要約する。
10(概要) 温帯の人々の暮らし
(内容) 温帯気候地域の自然環境の特徴について理解する。温帯気候地域特有の産業及び人々の暮らしについて理解する。酸性雨などの環境問題について考察をする。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:気候帯別の人口について調べる
復習:「環境決定論」について要約する。
11(概要) 冷帯の人々の暮らし
(内容) 冷帯気候地域の自然環境の特徴について理解する。冷帯気候地域特有の産業及び人々の暮らしについて理解する。オゾン層破壊などの環境問題について考察をする。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:永久凍土やレスの分布を調べる。
       復習:作物の栽培限界について考察する。
12(概要) 寒帯の人々の暮らし
(内容) 寒帯気候地域の自然環境の特徴について理解する。寒帯気候地域特有の産業及び人々の暮らしについて理解する。極圏の利用について考察する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:森林限界について調べる。
復習:南極条約について考察する。
13(概要) 気候変化と生物・人間
(内容) 第四紀の気候変化について理解する。氷河性海水隼変動について理解し,関東平野の地形発達史について考察する。地球温暖化に伴う気候変化の特徴について理解し,その問題点を考察する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:ミランコビッチ・サイクルについて調べる。
復習:地球温暖化によって人間社会が受ける影響について考察する。
14(概要) ローカルな気候 地形と気候・都市気候
(内容) 地形と気候とのかかわりを理解し,気象災害と地形との関係を考察する。都市のヒートアイランド現象について理解し,人間社会との関係を考察する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:気候因子としての地形について調べる。
復習:熱中症救急搬送者数と都市化との関係を調べる。
15(概要) 地理学1のまとめ
(内容) これまでの授業での学びを振り返り,地理的見方・考え方について自分の言葉で説明を試みる。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:授業のノートの全体を振り返る。
       復習:専門教育の学修と地理学との関係を考察する。
関連科目 地理学2,地球科学1,地球科学2  
教科書 『最新基本地図帳  初訂版』帝国書院,ポータルシステムにてプリントを配信する。  
参考書 鈴木秀夫『森林の思考・砂漠の思考』NHKブックス  
オフィスアワー  
領域比率:災害マネジメント  
領域比率:パブリックセキュリティ  
領域比率:グローバルセキュリティ  
領域比率:情報セキュリティ  
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