タイトル「2016年度危機管理学部」、フォルダ「2016年度危機管理学部 - (共通)
シラバスの詳細は以下となります。
科目ナンバー   RMGT/SSCS1138 
科目名   経済学2  
担当教員   清水 千弘  
対象学年   1年   開講学期   後期  
曜日・時限   木1  
講義室   1306   単位区分   選  
授業形態   講義   単位数  
授業概要・キーワード 経済学は,「日常生活」の中での意思決定行動を学ぶ学問であると言われる。私たちは,朝起きてからベッドに入るまで,様々のないし決定に直面する。どのような朝食をいくらのコストをかけて食べるのか,通勤・通学する際には,どのようなルートでどのような交通手段で移動するのか,大学で学ぶのか,講義を休んで友人や恋人との余暇を楽しむのか,等々である。このような行動は,すべて経済学的な意思決定の元で行われていると言っても過言ではない。経済学2では,このような行動を個別に意思決定している主体,具体的には家計・企業の行動に関して学習していく。

キーワード: ミクロ経済学,効用最大値,利潤最大化  
授業の目的 経済の各行動主体である家計・企業または国が,どのような行動基準に基づき行動をしているのか,それぞれの最適行動の基準を理解することを目的とする。  
到達目標 家計における効用最大化条件,企業における利潤最大化条件,操業停止条件,などを正確に理解できるようにする。  
履修条件 なし  
成績評価の方法 以下の項目により総合的に評価する。
授業への貢献・出席:40%(出席回数が10回を下限として加算する)
学期期間中におけるレポート:20%
学期末試験:40%
【評価基準】
  S  到達目標を十分に達成し,極めて優秀な成果を修めている。
  A  到達目標を十分に達成している。
  B  到達目標を達成している。
  C  到達目標を最低限達成している。  
授業区分
内容
1(概要) ガイダンス
(内容)  授業の概要,目的,到達目標および授業の方法について説明を行う。評価規準について説明する。とりわけスポーツ科学部・危機管理学部の専門領域とミクロ経済学との関係を解説する。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:なし
復習:経済学を学習することの意義を整理する。
2(概要) 経済学的思考
(内容) 経済学では,様々な原理を学ぶ。機会費用,絶対優位または比較優位,経済政策の目標(インフレーション・失業)など,多くの基礎的な概念がある。経済学を学習していくための基礎的な概念を学ぶ。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:経済学とはどのような学問かを整理する。
復習:経済学の10大原理について整理する。
3(概要) 交易の利益
(内容) 経済活動は,近年においてますますグローバル化が進んできている。それでは,どうしてグローバル化が必要なのであろうか。国と国とが交易することでどのようなメリットがあるのであろうか。ここでは交易の利益に関して学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:比較優位・絶対優位とは何かを整理する。
復習:数値例を持って比較優位性を説明する。
4(概要) 市場における需要と供給
(内容) 経済学の最も基礎的な概念となる市場の機能を,需要と供給の基礎的概念とともに学ぶ。とりわけ競争市場,寡占,独占の問題などを学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:競争市場について整理する。
復習:寡占・独占の問題を整理する。
5(概要) 弾力性とその応用
(内容) 価格が上昇したり下落したときに,そのものに対する需要はどのように変化するのか,または所得が変化した場合はどうかと言ったことを中心に学ぶ。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習: 弾力性の意味について調べる。
復習:価格弾力性,所得弾力性を数値例をもって整理する。
6(概要) 需要・供給と政府の政策
(内容) 経済市場は,必ずしも完全ではない。そのような中で,政府は様々な形で介入している。最低賃金を設定したり,電力価格や鉄道料金にも介入する。そのような市場に対する政府の介入とその問題を学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:価格が規制されているものにはどのようなものがあるのを調べる。復習:価格上限・下限を設定することの是非を整理する。
7(概要) 消費者・生産者・市場の効率性
(内容) 資源の配分が経済的福祉にどのように影響を与えるかを研究する分野として,厚生経済学という分野がある。ここでは,その基礎的概念を学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:「厚生」とはどのようなことかを調べる。
復習:消費者余剰・生産者余剰について整理する。
8(概要) 外部性
(内容) 市場が機能しないケースとして,財が外部性を持つ場合があげられる。ここでは,市場の失敗として外部経済,外部不経済を例を交えて学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:外部性とはどのようなことを意味しているのかを調べる。復習:外部経済,外部不経済を持つ財をそれぞれ一つずつ上げ,整理する。
9(概要) 公共財と共有資源
(内容) 市場が機能しない対象として,公共財と呼ばれる政府が主として供給する財がある。公共財の性質を,政府の役割とともに学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:政府が供給している財に何があるのかを調べる。
復習:政府はどうして存在するのかを、その機能と併せて整理する。
10(概要) 競争市場における企業
(内容) 企業が完全競争市場の中で財やサービスを生産することで,市場の効率性は維持される。完全競争とはどのような状態を意味するのかを学資有する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:経済学における競争の意味について調べる。
復習:完全競争条件を整理する。
11(概要) 独占・寡占・独占的競争
(内容) 競争市場に対して,実際の市場では,独占・寡占といった状態が部分的には存在する。個々では,独占・寡占の課題とともに,独占的競争についても学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:独占企業の例を調べる。
復習:独占・独占企業・寡占企業における利潤最大化条件を整理する。
12(概要) 生産要素市場
(内容) 財やサービスを生産するためには労働,資本,土地を調達してこなければならない。生産要素市場におけるそれぞれの調達と最適条件について学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:指定された産業をケースとして,財やサービスの生産の差異にどのようなものを調達する必要があるかを調べる。復習:労働市場に注目し,その均衡条件を整理する。
13(概要) 勤労所得と差別・貧困
(内容) どうして貧困は生まれるのか,どうして格差はなくならないのかをミクロ経済学の応用として考える。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:ジニ係数とはどのようなものかを調べる。
復習:貧困を減らすための政策としてとのような政策が好ましいか整理する。
14(概要) 消費者選択の理論
(内容) 私たちは,多くの場合で厳しい所得の制約を受けながら消費を選択している。そのような消費者の選択行動を学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:一日においてどのようなものをどのような選択の結果として購入したのかを調べる。復習:ミクロ経済学を学びどのような選択行動をしていくべきと考えると整理する。
15(概要) 経済学2のまとめ
(内容) 
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:授業のノートの全体を振り返る。
復習:経済学は専門を学ぶ上でどのように利用できるかを整理する。
関連科目 経済学1  
教科書 『マンキュー経済学1.2』東洋経済新報社  
参考書  
オフィスアワー  
領域比率:災害マネジメント  
領域比率:パブリックセキュリティ  
領域比率:グローバルセキュリティ  
領域比率:情報セキュリティ  
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