タイトル「2016年度危機管理学部」、フォルダ「2016年度危機管理学部 - (共通)
シラバスの詳細は以下となります。
科目ナンバー   RMGT/SSCS1137 
科目名   経済学1  
担当教員   今野 広紀  
対象学年   1年   開講学期   前期  
曜日・時限   月3  
講義室   1310   単位区分   選  
授業形態   講義   単位数  
授業概要・キーワード 経済学は,「日常生活」の中での意思決定行動を学ぶ学問であると言われる。私たちは,朝起きてからベッドに入るまで,様々のないし決定に直面する。どのような朝食をいくらのコストをかけて食べるのか,通勤・通学する際には,どのようなルートでどのような交通手段で移動するのか,大学で学ぶのか,講義を休んで友人や恋人との余暇を楽しむのか,等々である。このような行動は,すべて経済学的な意思決定の元で行われていると言っても過言ではない。また,このような行動は,個々の家計の行動だけでなく,国家またはそれを越えてマクロな世界でも行われている。経済学1では,経済学の中でも,国家またはそれを越えたマクロの視点でどのような意思決定がどのような基準で行われているのか,日本経済はどこに向かおうとしているのかを学習することを目的とする。

キーワード:マクロ経済学,経済成長,インフレーション,失業  
授業の目的 マクロな経済活動がどのような目標に向かって,どのような行われているのか,経済学はどのような思考する方法を与えてくれるのかを学習することを目的とする。  
到達目標 マクロ経済学の基礎的な概念である,国民経済の測定から,インフレーション,失業の意味とそれらの相互関係,経済成長など,日本経済新聞などの専門誌・経済誌を深く読み解くことが出来る基礎的な経済知識を習得することを目標とする。  
履修条件 なし  
成績評価の方法 以下の項目により総合的に評価する。
授業への貢献・出席:40%(出席回数が10回を下限として加算する)
学期期間中におけるレポート:20%
学期末試験:40%
【評価基準】
  S  到達目標を十分に達成し,極めて優秀な成果を修めている。
  A  到達目標を十分に達成している。
  B  到達目標を達成している。
  C  到達目標を最低限達成している。  
授業区分
内容
1(概要) ガイダンス
(内容)  授業の概要,目的,到達目標および授業の方法について説明を行う。評価規準について説明する。とりわけスポーツ科学部・危機管理学部の専門領域とマクロ経済学との関係を解説する。
(運営方法)講義
(予・復習)予習:なし
復習:経済学を学習することの意義を整理する。
2(概要) 経済学的思考
(内容) 経済学では,様々な原理を学ぶ。機会費用,絶対優位または比較優位,経済政策の目標(インフレーション・失業)など,多くの基礎的な概念がある。経済学を学習していくための基礎的な概念を学ぶ。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:経済学とはどのような学問かを整理する。
復習:経済学の10大原理について整理する。
3(概要) 交易の利益
(内容) 経済活動は,近年においてますますグローバル化が進んできている。それでは,どうしてグローバル化が必要なのであろうか。国と国とが交易することでどのようなメリットがあるのであろうか。ここでは交易の利益に関して学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:比較優位・絶対優位とは何かを整理する。
復習:数値例を持って比較優位性を説明する。
4(概要) 市場における需要と供給
(内容) 経済学の最も基礎的な概念となる市場の機能を,需要と供給の基礎的概念とともに学ぶ。とりわけ競争市場,寡占,独占の問題などを学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:競争市場について整理する。
復習:寡占・独占の問題を整理する。
5(概要) マクロ経済とGDP
(内容) 経済活動の結果を知るための統計として,国民経済計算と呼ばれるモノがある。そこでは,国内総生産(GDP)をはじめとする様々な統計が作成され,公表されている。それらの統計がどのような基準で作成されているのかを学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:GDPとは何かを整理する。
復習:GDPとGNPの違いを整理する。
6(概要) 経済成長
(内容) 中国をはじめてする多くのアジア諸国の台頭と比較して,日本の経済成長率は鈍化してきていると言われる。経済成長または生産性とはどのように決まっているのか,日本の経済成長が鈍化してきている背景にどのような課題があるのかを学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:日本と中国の経済成長率を比較する。
復習:生産性の決定構造について整理する。
7(概要) 失業率
(内容) とりわけ欧州諸国において,失業率の上昇が大きな社会問題となってきている。それでは,失業はどのようなメカニズムで発生するのであろうか。失業の概念と併せて,職探しのための経済理論などを学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:日本と欧州諸国の失業率について調べる。
復習:失業が発生するメカニズムを整理する。
8(概要) 金融システムを学ぶ
(内容) 我々は日常生活においてお金を使ってものと交換している。このような行為は,金融システムが整備されて初めて機能する。それでは金融システムとはどのようなものであるのか,日本銀行はどのような機能を持っているのか,金融政策とはどのような役割を果たしているのか。本講義では,このような問いに答えることとする。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:金融市場とは何かを整理する。
復習:金融政策の手段と機能を整理する。
9(概要) インフレーションを考える
(内容) 日本はデフレ脱却に向けて,アベノミクスと呼ばれる様々な経済政策がとられている。それでは,デフレ問題とは何か,またはインフレーションとはどのような問題があるのか。その概念と課題を学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:インフレとデフレについて調べる。
復習:インフレーションの種類とマクロ経済政策との関係を整理する。
10(概要) 経済のグローバル化
(内容) 経済のグローバル化は年々進展している。グローバル化の進展と為替の決定メカニズムまたは購買力平価などといった概念を学習する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 購買力平価とは何かを何かを調べる。
復習:為替の決定メカニズムについて整理する。
11(概要) 市場の均衡:マクロ経済の総需要と総供給
(内容) 一国全体で見たときの総需要・総供給はどのように決定されているのか,その均衡とは何を意味しているのか,を学習する。第12回以降の講義を理解する上での基礎的概念を解説する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:景気後退・不況とは何かを調べる。
復習:マクロ経済の均衡とは何かを整理する。
12(概要) インフレーションと失業率との関係
(内容) マクロ経済政策において,インフレーションの抑制と失業率の低下は,最も大きな政策目標の一つである。それらの二つの目標がどのような関係にあるのかを解説する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:失業率はどのように決まっているかを過去の講義をもとに整理する。
復習:フィリップスカーブについて整理する。
13(概要) 財政・金融政策の有効性
(内容) インフレーションや失業といった一国全体の問題を解決するために,日本政府は財政政策によって,日本銀行は金融政策によって対応している。そのような政策は有効なのであろうか。どのような課題があるのかを解説する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:政府の役割について調べる。
復習:財政政策が機能しない原因について整理する。
14(概要) マクロ経済政策の限界と課題
(内容) マクロ経済政策の有効性を巡っては,様々な意見が対立している。財政赤字は許してもいいのか,そもそも政策の立案者は経済を安定させようと行動すべきか,金融政策はどのような基準で運営したらいいのか等々である。それぞれの政策上の論争について解説する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:日本の財政赤字の規模を調べる。
復習:マクロ経済政策の必要性について自分の意見をまとめる。
15(概要) 経済学1のまとめ
(内容) 日本経済は,人口減少・高齢化の進展,近隣諸国の台頭など,多くの課題を抱えている。国際社会における日本経済が抱える課題について解説する。
(運営方法) 講義
(予・復習) 予習:授業のノートの全体を振り返る。
復習:経済学は専門を学ぶ上でどのように利用できるかを整理する。
関連科目 経済学2  
教科書 『マンキュー経済学1.2』東洋経済新報社  
参考書  
オフィスアワー  
領域比率:災害マネジメント  
領域比率:パブリックセキュリティ  
領域比率:グローバルセキュリティ  
領域比率:情報セキュリティ  
Copyright (c) 2016 NTT DATA KYUSHU CORPORATION. All Rights Reserved.